「今日のLINE、何を書こう……」
健康麻雀店の閉店後。私はスマホの配信画面を開いたまま、15分ほど手が止まっていました。
ネタはある。今日来てくださったお客様の笑顔も、午前枠の空き状況も、頭の中には浮かんでいます。
それでも、LINEの文章が、指先から出てこない。
2022年4月にLINE配信を始めた頃も、同じでした。「当店からのご案内です」と書くだけで、毎回悩む日が続きました。
LINE文章が書けない|「型がない」と悩む店舗経営者へ
・LINEで何を書けばよいか分からない
・文章の型がなく、毎回悩んで時間がかかる
・テンプレを探しても、自分のお店には合わない
同じように悩んでいる店舗経営者の方は、多いのではないでしょうか。
大切なのは、センスや才能ではありません。型があるかどうかです。
2002年から健康麻雀店を経営し、2022年4月からLINE配信を続けてきました。800本以上を重ねる中で、毎回ゼロから書かなくて済む「型」の大切さを、現場で実感してきました。
この記事では、3Pの公式を使ったLINE文章テンプレートと、今日から使える記入例をお伝えします。
3Pは売り込みのテクニック集ではありません。お客様の喜びを言葉にし、信頼を積み重ねるための流れです。
その前提となる「喜び中心」の考え方は、「集客の悩みを解消!顧客の心を動かす『喜び中心』のLINE活用術」で詳しくお伝えしています。

3Pの公式とは|Promise→Proof→Priceの流れ
3Pの公式は、次の3つの順番でLINE文章を組み立てる型です。
- Promise(約束) … お客様が得られる喜び・変化を伝える
- Proof(証明) … なぜ本当なのか、体験や事実で示す
- Price(行動) … 負担の少ない次の一歩を提案する
映画の「起承転結」と同じように、人が自然に読み進めやすい流れがあります。
LINEは文字数に限りがあります。だからこそ、3Pのように順番が決まっていると、LINE文章が書きやすくなります。
なぜ3Pで「顧客の心をつかめる」のか
タイトルにある「顧客の心をつかむ」とは、売り込みに見えず、お客様が「自分のためだ」と感じる文章になることです。
3Pが心をつかめる理由は、次の3つです。
- Promiseが「あなたの喜び」から始まる … 店側の都合ではなく、お客様の未来を描くから、押し付けに感じにくい
- Proofが「本当にありそう」と思わせる … 現場の事実で約束を支えるから、信頼が生まれる
- Priceが「無理のない一歩」 … 「急いで」「今日だけ」と急かさず、選べる余地を残すから、関係が続く
機能の説明だけでは、心は動きにくい。喜び→信頼→小さな一歩の順番が、顧客の心を自然につないでいく——これが、3Pの本質です。
覚えるのは、頭文字のPだけで大丈夫です。
約束(Promise)の書き方|お客様の「喜び」を言葉にする
約束とは、「こんな良いことがありますよ」と、お客様の未来の喜びを具体的に描くことです。
「良くなります」だけでは、心に届きにくいものです。
例えば、「体調が良くなります」より、「朝起きるのが楽しみになる、軽やかな毎日」——こちらの方が、イメージしやすいですよね。
約束を書くときのポイントは、次の3つです。
・具体性 … いつ・どんな場面で・どんな気持ちになるか
・達成可能性 … 「本当にありそう」と思える範囲
・共感 … 「こんな悩み、ありませんか?」から入る
健康麻雀店の例で言えば、「大会で腕前を試せる」「常連さんとゆっくり打てる時間」——お客様が望んでいる喜びを、その人の言葉に近い形で書きます。
機能の説明ではなく、体験の一端を約束する。これが、喜びベースのPromiseです。
証明(Proof)と締め(Price)|健康麻雀店の配信例
約束だけでは、お客様の心に「本当かな?」が残ります。
そこで、Proofで信頼を添え、Priceで次の一歩を示します。
2022年4月、LINE配信を始めたころの私は、「当店からのご案内です」と書いているだけでした。その後、Promise→Proof→Priceの順番に整え、Proofにお客様の声を載せる配信に切り替えました。
800本以上の配信を重ねる中で、お客様の声を載せた配信のあと、参加や来店、会話の反応を店舗で直接確認してきました。その変化が、Proofの大切さを教えてくれました。
以下は、LINE文章の構成を説明するための例です(説明用)。
- 【Promise】「朝の時間帯、ゆっくり麻雀を楽しめる席が空いています。いつもより落ち着いて、じっくり打てる時間を過ごしませんか。」
- 【Proof】「(あなたの店で起きた事実・お客様の声を1文で書く。例:同じ時間帯にご来店いただいた方の反応、今日あった出来事)」
- 【Price】「ご都合のよい日に、お気軽にお越しください。無理のないペースで、お待ちしています。」
業種別のテンプレートを丸ごと使うより、あなたのお店で起きた事実をProofに入れる方が、信頼につながります。
型(3Pの順番)だけを借りて、中身はあなたの現場から書く。丸写しではなく、ここに他店には書けない信頼が生まれます。
3Pすべてを毎回フルで書く必要もありません。短い配信なら、PromiseとProofを1文ずつにまとめ、Priceは「お気軽にどうぞ」で締める。これだけでも、LINE文章の型として機能します。
今日から使える|3PのLINE文章テンプレート
3Pの解説だけでは、白紙の画面は依然として怖いものです。
だからこそ、LINE文章テンプレートとして、そのまま使える型を用意しました。丸写しではなく、( )の部分をあなたの現場の言葉に置き換えてください。
穴埋めテンプレート
- 【Promise】(お客様が得られる喜び・場面を1〜2文で書く)
- 【Proof】(店舗で起きた事実・お客様の声を1文で書く)
- 【Price】(負担の少ない次の一歩を1文で書く)
記入例(説明用)
以下は説明用の記入例です(架空の場面・実際の配信ではありません)。
- 【Promise】「来週の午前中、ゆっくり(サービス名)を受けられる時間があります。いつもより落ち着いて、(得られる体験)を過ごしませんか。」
- 【Proof】「(あなたの店で起きた事実を1文で。創作の場合はここに書かない)」
- 【Price】「ご都合のよい日に、お気軽にご予約ください。」
業種が違っても、順番は同じです。
このテンプレート自体も、現場で800本以上の配信を重ね、Proofに事実を載せる配信の方が反応が得られやすいと実感した経験から生まれた型です。理論で作ったものではなく、現場から抜き出したLINE文章テンプレートだと捉えてください。
まとめ|3Pは「型」、中身はあなたの現場から
LINE文章で悩む原因の多くは、才能不足ではありません。
型がないことです。
3Pの公式——Promise→Proof→Price——は、その型の一つです。
・約束で、お客様の喜びを描く
・証明で、現場の事実を添える
・締めで、負担の少ない一歩を示す
2002年から健康麻雀店を経営する中で、この型があると書く側の負担も、読む側の心地よさも、変わることを実感してきました。
型が身についてきたら、次に知りたくなるのは「何を書くか」かもしれません。「LINE配信のネタ切れを永久に解決!天才たちも使う『組み合わせの法則』とは」で、ネタの増やし方をお伝えしています。

まずは今日送るLINEを、このテンプレートで1通書いてみてください。今日のお店で起きた「嬉しかったこと」を一つ書き出し、3Pの順番で並べれば、今日のLINE文章は形になります。
完璧を目指さず、小さく一つ試してみる。それで十分です。
