LINE開封率3倍!コピーライティングのコツと約束文の作り方

「また既読スルーか…」

毎週せっかくLINE配信しているのに、開封率が低く、来店につながらない。

こんな悩みを抱えていませんか?

私も同じでした。健康麻雀店を経営して15年、LINE公式アカウントを始めた当初は「配信さえすれば、お客様が来てくれるはず」と思っていました。しかし現実は厳しく、ほとんど反応がありませんでした。

試行錯誤を重ねた末に気づいたのが、「約束(Promise)」の重要性です。お客様の心を動かす約束文が書けるようになってから、LINE開封率は3倍に、予約数も大幅に増えました。

本日は「約束文」を中心に、反応を生み出すコピーライティングのコツをお伝えします。この記事を読めば、あなたのLINE配信が顧客の心をつかむ強力なツールに変わります。

目次

あなたのLINE、なぜ開かれないのか?約束文の威力

「開いてください」から「開きたくなる」への転換

多くの店舗オーナーがLINE配信で次のような文章を送っています。

「今週のキャンペーンのお知らせです」

「新メニューが登場しました」

「〇〇円OFFクーポンをプレゼント」

どれも、悪くない文章です。でも、なぜか開封率は低いまま…。

その理由は単純です。これらは全て「お店側の視点」で書かれているからです。

お客様が本当に知りたいのは、「このLINEを開くと、自分にどんな良いことがあるのか」ということ。つまり、「約束」なのです

約束とは、「このメッセージを読むとあなたはこんな素敵な体験ができますよ」と伝えること。

例えば、美容院のLINE配信なら:

【Before】 「6月の特別クーポンのお知らせです」

【After】 「梅雨の湿気に負けない、まとまる髪が手に入ります」

どちらが開きたくなりますか?

後者は「悩みが解決する」という約束があります。これが「約束文」の力です。

わずか3行の文章で予約数が3倍になった実例

ある整体院のオーナーさんは、いつもこんなLINE配信をしていました。

「今週の予約空き状況のお知らせです。水曜14時~、金曜10時~、土曜17時~にご予約可能です。」

これを次のように変えてみました。

「たった30分で、肩の重さが驚くほど軽くなります。終わった後のスーッと伸びる感覚を、ぜひ体験してください。水曜14時~、金曜10時~、土曜17時~にご予約可能です。」

たったこれだけの変更で、予約数は3倍になりました。

なぜこんなに変わったのでしょうか?

それは人が本能的に「自分の未来が良くなる約束」に反応するからです。リラックスした感覚、軽くなった体、そんな体験を先に伝えることで、お客様は「私もそうなりたい」と感じるのです。

効果的な約束を作る5つの法則

では、実際にどうやって魅力的な約束文を作ればいいのでしょうか?

効果的な約束には5つの法則があります。これを理解すれば、誰でも心に響く文章が書けるようになります。

法則1:具体性|「いつ・どれくらい」の数字が生む信頼感

「良くなります」「効果があります」という抽象的な言葉は、お客様の心に届きません。なぜなら、イメージできないからです。

具体的な数字や期間を入れることで、約束は現実味を帯びてきます。

【抽象的な約束】 「肌の調子が良くなります」

【具体的な約束】 「たった3回のケアで、鏡を見るたびに『肌が明るくなった』と実感できます」

具体性を高めるポイントは3つあります。

  1. 「いつ」:効果が出るまでの期間や回数
  2. 「どれくらい」:変化の度合いや実感できるレベル
  3. 「どのように」:どんな状態になるのか

例えば、飲食店なら「一口食べた瞬間に広がる香りが、5分間で日常のストレスを忘れさせます」といった具合です。

具体的な数字は、必ずしも大きな数字である必要はありません。むしろ「3日で」「5分で」「初回から」というような、すぐに効果を実感できることを示す方が信頼されます

法則2:達成可能性|信じてもらえる「リアルな約束」の設定

「一回で人生が変わります!」

「100%全ての悩みが解決します!」

こんな大げさな約束、信じられますか?

おそらく、懐疑的になるはずです。実は、あまりに大きすぎる約束は逆効果。「怪しい…」と思われてしまうのです。

私も最初は「健康麻雀で認知症予防!」と大きく打ち出していましたが、お客様からは「そんな大げさな…」という反応でした。

代わりに「週1回の麻雀で、計算力と記憶力を楽しく使う習慣が身につきます」と変えたところ、信頼感が増し、予約が増えました。

約束は「信じられる」ことが大切です。小さくても確実な約束の方が、大きくて怪しい約束よりずっと効果的なのです。

達成可能性を高めるコツ:

  1. 実際にお客様から言われた言葉を使う
  2. 最も確実に提供できる価値に絞る
  3. 「〇〇かもしれません」より「〇〇します」と断言する

法則3:感情的つながり|「達成後の気持ち」を先に体験させる方法

お客様が本当に求めているのは、サービスそのものではありません。

整体を受けたいわけではなく、「体の軽さを感じたい」 ヘアカットがしたいわけではなく、「自分に自信を持ちたい」 料理を食べたいわけではなく、「幸せな時間を過ごしたい」

このように、人が求めているのは「感情の変化」なのです。

だから、効果的な約束文は「達成後の気持ち」を先に体験させます。

【感情が薄い約束】 「当店のヘッドスパで頭皮の血行を促進します」

【感情が豊かな約束】 「頭皮から全身まで温かい開放感が広がり、日々の疲れがとける至福の時間をお過ごしいただけます」

感情的なつながりを作るには、次の感情語彙を意識して取り入れてみましょう。

  • 幸福感:「嬉しい」「幸せ」「満たされる」「充実」
  • 安心感:「安心」「落ち着く」「ホッとする」「くつろぐ」
  • 自信:「誇らしい」「自信が持てる」「堂々とした」
  • 活力:「元気」「イキイキ」「活力」「パワー」
  • 解放感:「スッキリ」「軽い」「解放される」「自由」

これらの言葉を使って、お客様が体験する感情を具体的に描写してみましょう。

法則4:独自性|「なぜあなたのお店なのか」を伝える差別化ポイント

同じようなサービスを提供するお店はたくさんあります。

なぜ、あなたのお店を選ぶべきなのか?

この「なぜあなたなのか」を明確に伝えることが、独自性です。

【独自性のない約束】 「美味しいケーキを提供しています」

【独自性のある約束】 「20年間パリで修業したパティシエが、その日の朝採れた地元の苺だけを使って作る、ここでしか味わえない季節限定タルト」

独自性を見つけるには、次の3つの質問を自分に問いかけてみましょう。

  1. あなたのお店ならではの特徴は何ですか?(経験、歴史、技術、こだわり)
  2. お客様から最もよく言われる感想は何ですか?
  3. 他店では決して真似できない強みは何ですか?

例えば、私の健康麻雀店では「20年間高齢者の脳トレに携わり、年間2万人以上の方の笑顔を見てきた経験から生まれた独自の健康麻雀メソッド」という独自性をアピールしています。

あなただけの強みを見つけ、それを約束文に取り入れましょう。

法則5:共感性|「わかります」の一言が生む親近感の力

お客様が最も求めているのは、実は「理解してもらうこと」なのです。

「この人は私の悩みをわかってくれている」

こう感じると、人は自然と心を開きます。

共感から始まる約束文は、見込み客の心に深く刺さります。

【共感のない約束】 「当サロンの痩身コースで理想のボディになれます」

【共感のある約束】 「何をやっても続かず、ダイエットに挫折した経験、ありますよね。私も同じでした。でも20年の研究から生まれた当サロンの痩身法なら、辛い我慢なしで、3週間目には周りから『痩せた?』と言われる変化を実感できます」

共感を示すには、次のポイントを押さえましょう。

  1. お客様のよくある悩みを具体的に言語化する
  2. 「〇〇ですよね」「〇〇と感じていませんか?」という問いかけをする
  3. 可能なら自分も同じ経験をしたことを伝える
  4. 「でも大丈夫です」と希望を示す

共感から始まり、希望(約束)で終わる。この流れが最も心に響くのです。

業種別・約束文例集

整体院・リラクゼーション向け約束文の作り方

整体やマッサージなどのリラクゼーション業では、「痛みからの解放」や「リラックス感」を約束することが効果的です。

ポイント:

  • 「痛み」→「解放」という対比を使う
  • 体験後の心地よい感覚を具体的に描写する
  • 「〇〇分で」「初回から」など即効性をアピールする

約束文例: 「デスクワークで凝り固まった肩が、たった60分の施術で驚くほど軽くなります。終わった後は、何ヶ月ぶりかに深呼吸ができる開放感を味わえます。当院独自の『筋膜リリース+温熱療法』は、初回から効果を実感できると98%のお客様が評価しています」

LINE配信例: 「『なんとなく体が重い…』そんな疲れを感じ始めたらサインです。今週末に70分のリンパケアを受けると、月曜からの仕事効率が1.5倍になります。体が軽くなると、気持ちも前向きになれますよ。今週の予約状況はこちら↓」

美容サロン向け約束文の作り方

美容サロンでは、「見た目の変化」だけでなく、それによって得られる「自信」や「印象の変化」を約束すると効果的です。

ポイント:

  • 季節や流行に合わせた訴求
  • 周囲からの反応も含めた約束
  • ビフォーアフターのイメージを喚起する

約束文例: 「梅雨の時期に広がる髪にサヨナラ。当サロン独自の『シルキースムースケア』は、雨の日でも朝のスタイリング時間が半分になる驚きの効果。『髪質が変わった?』と周りから言われるほどの変化を、一回の施術から実感できます」

LINE配信例: 「髪色が暗くなると、顔色まで疲れて見えてしまいます。週末限定の『ワンランクアップカラー』なら、肌のトーンが明るく見え、5歳若返ったような印象に。『最近元気そうね』と言われる変化を、ぜひ体験してください。金曜と土曜の予約枠が残りわずかです→」

飲食店向け約束文の作り方

飲食店では、「味」だけでなく「体験」や「気分転換」といった感情的価値を約束すると効果的です。

ポイント:

  • 五感に訴える具体的な描写
  • 日常からの解放や非日常体験を強調
  • 季節感や限定感を演出する

約束文例: 「喧騒を忘れる、静かな贅沢。当店の夜のコース料理は、最初の一口で『今日も頑張った自分へのご褒美』を感じていただける特別な時間。毎週変わる日本酒のペアリングで、いつもとは違う味わいの冒険をお楽しみいただけます」

LINE配信例: 「週の終わりの金曜日。頑張った自分にご褒美をあげませんか?今週末限定の『夏の涼風コース』は、一口食べると日々の疲れが吹き飛ぶ爽やかさ。冷たい白ワインと合わせれば、30分で心も体も涼やかリセット。今週末の予約状況はこちら→」

小売店向け約束文の作り方

物販店では、商品そのものより「商品がもたらす生活の変化」や「使った時の満足感」を約束すると効果的です。

ポイント:

  • 商品を使う日常シーンを具体的に描く
  • 「〇〇がある生活」と「ない生活」の対比
  • 長期的な価値や投資としての視点を提供

約束文例: 「毎朝の一杯が、一日の始まりを変える。当店の『朝の目覚めブレンド』は、最高品質の豆だけを使用。一口飲むと広がる香りで、脳がスッキリ目覚め、朝の準備時間が有意義に感じる不思議な体験。『朝が待ち遠しくなった』とリピーター続出の人気商品です」

LINE配信例: 「暑い夏の夜、ぐっすり眠れていますか?今週入荷の『夏快眠セット』は、接触冷感とひんやりジェルの組み合わせで、寝付きの時間が平均15分短縮。翌朝の目覚めが違います。暑さで寝苦しい夜が続くなら、今週末のお試し会へぜひお越しください→」

要注意!約束文のNGパターンと改善例

「イメージできない曖昧な約束」の問題点

【NG例】 「当店のトリートメントで、髪が美しくなります」

この約束の問題点は、「美しく」という言葉があまりにも曖昧で、人によって解釈が異なることです。具体的にどう変わるのか、イメージできません。

【改善例】 「当店独自のトリートメントで、パサつきが気になる髪が、指通りの良いしっとりした手触りに変わります。洗い流した後から違いがわかり、3日間は鏡を見るたびに驚くツヤを実感できます」

改善版では、「指通りの良いしっとり」「3日間」「ツヤ」など、具体的にイメージできる言葉を使っています。

「大げさすぎる約束」が信頼を損なう理由

【NG例】 「たった1回の施術で、10歳若返ります!誰でも必ず効果が出る奇跡のエステ!」

このような過大な約束は、逆に不信感を招きます。特に「必ず」「誰でも」などの言葉は要注意。人間の体質や状態は人それぞれなので、100%の保証はできないからです。

【改善例】 「当サロンのエイジングケアは、初回施術から肌のキメの変化を感じていただけます。特に目元のハリが気になる40代のお客様からは『明るい印象になった』と喜びの声をいただいています」

改善版では、過大な表現を避け、実際の顧客の声を引用することで信頼性を高めています。

ビフォーアフター:問題のある約束文を魅力的に変身させる方法

【Before:機能だけを伝える約束】 「当店の新メニューは、希少な食材を使用しています」

【After:体験を伝える約束】 「当店の新メニュー『森の恵みコース』は、シェフが朝一番に山で採取した希少な天然キノコを使用。一口食べると、森の中を散歩しているような爽やかな香りが広がります。日常を忘れる60分の癒しの時間を、ぜひ体験してください」

【Before:抽象的で自分目線の約束】 「当店は丁寧な施術を心がけています」

【After:具体的で顧客目線の約束】 「初めてマッサージを受ける方でも安心。担当セラピストが施術前にしっかりカウンセリングを行い、あなただけの『痛気持ちいいポイント』を見つけ出します。終わった後は『こんなに体が軽くなるなんて』と驚きの声をいただいています」

【Before:ありきたりな約束】 「当店の化粧品は肌に優しい成分を使用しています」

【After:独自性と感情を含んだ約束】 「40年間、1500人以上の敏感肌に向き合ってきた当店だからこそ作れた『肌想いの優しさ処方』。どんなに敏感なあなたの肌でも、翌朝の洗顔時に『もちもち感が違う!』と実感できるのは、独自の低刺激発酵成分を使用しているから。もう肌トラブルに怯える日々とサヨナラできます」

今すぐできる!あなたの約束文チェックリスト

約束文の効果を高める3つの質問

自分が書いた約束文をチェックする時は、次の3つの質問をしてみましょう。

質問1:お客様は読んですぐに「どうなれるか」をイメージできますか? イメージできないなら、もっと具体的に書きましょう。数字や感覚を取り入れて。

質問2:この約束は、あなたのお店だからこそできることですか? 他のお店でも同じことが言えるなら、独自性が足りません。あなたの強みを入れましょう。

質問3:お客様が本当に望んでいることに触れていますか? 商品やサービスの機能ではなく、それによってお客様の生活や感情がどう変わるかを伝えましょう。

例えば、整体院のLINE配信を書くなら:

【チェック前】 「腰痛改善コースのお知らせです」

【チェック後】 「ぎっくり腰を経験し、1年間の治療法研究を重ねたカイロプラクターが開発した『腰楽メソッド』。たった30分の施術で、腰の重さが半減し、久しぶりに腰を伸ばした時の”スーッ”とした開放感を体験できます。あなたも明日からの日常動作が変わる喜びを実感してください」

LINE配信ですぐに使える約束文テンプレート

どんな業種でも使える約束文のテンプレートをご紹介します。

テンプレート1:「〇〇のお悩み、ありませんか?」型

[具体的な悩み]でお困りではありませんか?
当店の[サービス名]なら、たった[時間・回数]で[具体的な変化]を実感できます。
[サービスを受けた後の感情]を体験されたお客様から、「[実際の感想]」と喜びの声をいただいています。

テンプレート2:「〇〇を体験してみませんか?」型

[理想的な状態]を体験してみませんか?
当店独自の[特徴・メソッド]によって、[具体的なメリット]が得られます。
他では味わえない[独自の価値]を、ぜひお試しください。

テンプレート3:「〇〇が変わる」型

[具体的な問題]に悩む日々から解放されます。
当店の[サービス名]は、[他との違い]が特徴。
[期間・回数]で、あなたの[変化する対象]が[どう変わるか]変化します。
「[周りの人の反応]」と言われる喜びを、ぜひ体験してください。

この3つのテンプレートを元に、あなたのお店の強みや提供価値を当てはめてみてください。すぐに効果的な約束文が完成しますよ。

まとめ:顧客の夢を描く約束で、リピーターを増やそう

今日は「約束(Promise)」を中心に、コピーライティングのコツをお伝えしました。

覚えておきたい5つの法則をもう一度おさらいしましょう。

  1. 具体性:数字や期間で具体的にイメージできる約束を
  2. 達成可能性:信じてもらえる現実的な約束を
  3. 感情的つながり:達成後の気持ちを体験させる約束を
  4. 独自性:あなたのお店だからこそできる約束を
  5. 共感性:お客様の気持ちに寄り添った約束を

この5つを意識するだけで、あなたのLINE配信は大きく変わります。

最初は完璧を目指さなくてOK。まずは1つの法則から試してみてください。「具体性」だけでも意識して書くだけで、反応は変わってきますよ。

文章が苦手だと思っていた私も、この「約束」の考え方を知ってから、LINE配信が楽しくなりました。お客様からの反応が増え、「次は何を書こうかな」とワクワクするようになったのです。

あなたも、お客様の夢を描く約束文で、リピーターを増やしていきましょう。

次回は「証明(Proof)の技術」について、具体的にお伝えします。お楽しみに!

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