あなたも、こんな経験をお持ちではないでしょうか。
LINE配信で自院の特徴を一生懸命アピールしているのに、なぜか新規の患者さんが増えない。「国家資格保有」「○○年の実績」「独自の手技」…他院との違いを伝えているつもりなのに、反応が薄い。
もしかすると、あなたは間違った方向に努力を注いでいるかもしれません。
実は、患者さんが本当に求めているものは、あなたが思っているものとは全く違うところにあるのです。そして、その真実に気づいた瞬間から、あなたの院の集客は劇的に変わり始めます。
今日は、創業22年のベッド8台の整体院院長が発見した「差別化要素より大切な真実」をお話しします。この話を最後まで読んでいただければ、明日からのLINE配信が患者さんの心に深く響くものに変わるはずです。
創業22年、ベッド8台の整体院が新規集客に悩む本当の理由
友だち登録50-300人でも反応薄い。月1-2回配信の落とし穴
田中先生(仮名)は、22年前に小さな整体院を開業しました。ベッド8台の院内は、いつも常連の患者さんで賑わっています。
2年前、時代の流れに合わせてLINE公式アカウントを導入。現在の友だち登録数は約200人。「まずまずの数字だ」と思いながら、月に1〜2回のペースで配信を続けています。
配信内容は、新しい施術メニューの紹介や、割引クーポンが中心。「患者さんにお得な情報を」という気持ちで送っているのですが…
反応は、正直なところ芳しくありません。既読数は伸びても、実際の来院に繋がることは稀。「みんな忙しいから仕方ない」と自分に言い聞かせながらも、心のどこかで「これで良いのだろうか」という疑問が渦巻いています。
「国家資格、22年の実績、8つの手技」をアピールしても客足が伸びない謎
田中先生の院の特徴は明確です。
柔道整復師の国家資格を持ち、22年間で培った豊富な経験。整体、カイロプラクティック、鍼灸、マッサージ、ストレッチ、テーピング、温熱療法、そして独自の手技まで、計8つの施術法を組み合わせた総合的なアプローチ。
他院では真似できない技術力と経験値。これが田中先生の誇りであり、差別化のポイントでもあります。
しかし、不思議なことに、これらの「差別化要素」をLINEで発信しても、新規の患者さんはなかなか増えません。「技術には自信があるのに、なぜ伝わらないのだろう」
この疑問が、田中先生を長い間悩ませ続けていました。
建設現場での腰痛体験から開業を決意した院長が学んだ「患者の本音」
田中先生が整体師を目指したきっかけは、20代の頃に建設現場で働いていた時の体験でした。
重いものを持ち上げる作業を続けているうちに、ある日突然、激しい腰痛に襲われました。「立っているのも辛い」状態が続き、仕事にも支障をきたすように。
その時通った整体院で、「こんなに楽になるなんて」という感動を味わった田中先生。「自分も誰かを楽にしてあげたい」という想いから、整体師への道を歩み始めたのです。
当時の自分を振り返ると、求めていたのは「高い技術」や「豊富な経験」ではありませんでした。ただひたすら「この痛みから解放されたい」「普通に仕事ができるようになりたい」、それだけでした。
でも、いつの間にかその想いを忘れ、「技術の高さ」や「経験の豊富さ」をアピールすることに夢中になっていたのです。
患者さんの「人生が変わりました」で気づいた。お客様は施術でなく○○を買っている
手紙で知った「痛みがなくなって孫と遊べるようになった」という本当の価値
転機が訪れたのは、つい1年前のことでした。
10年以上通院されている佐藤さん(70代・女性)から、手書きの手紙をいただいたのです。そこには、こんなことが書かれていました。
「先生のおかげで、孫と公園で走り回れるようになりました。膝の痛みで諦めていた家族旅行にも行けるように。本当に人生が変わりました。ありがとうございます」
この手紙を読んだ瞬間、田中先生の中で何かが弾けました。
佐藤さんが求めていたのは「膝の施術」ではなかった。「膝の痛みがなくなることで得られる、孫との時間」だったのです。「家族旅行に行ける喜び」だったのです。
つまり、佐藤さんは「施術」を買っていたのではなく、「孫と遊べる人生」を買っていたのです。
腰痛治療の患者さんが本当に求める「結果」とは何だったのか
この気づきから、田中先生は他の患者さんのことも改めて考えてみました。
毎週通院される会社員の山田さん。表面的には「腰痛の改善」が目的のようですが、本当は何を求めているのでしょうか。
よく話を聞いてみると、「痛みで集中力が落ちて、仕事でミスが増えた」「家族サービスも十分にできない」という悩みを抱えていました。つまり、山田さんが本当に欲しかったのは「仕事で結果を出せる集中力」であり、「家族との充実した時間」だったのです。
慢性的な肩こりで通院される主婦の鈴木さんも同様でした。「肩こりの改善」ではなく、「頭痛のない快適な毎日」「家事や育児を笑顔でこなせる体調」を求めていたのです。
「仕事に集中できるようになった」への感謝で理解した顧客心理
ある日、山田さんから「先生のおかげで、久しぶりに残業なしで仕事を終えることができました」という報告を受けました。
その時、田中先生は確信したのです。
患者さんは「施術」を買っているのではない。施術を受けることで得られる「結果」を買っているのだと。
腰痛の改善→仕事への集中力向上→成果を出せる充実感→家族との時間を大切にできる安心感
この連鎖こそが、患者さんが本当に求めているものだったのです。
技術力や経験年数は、あくまでもその「結果」を提供するための手段に過ぎません。大切なのは、その技術で患者さんの人生がどう変わるかを伝えることだったのです。
建設現場から整体院へ。夜勤バイトとWスクールで学んだ「想いを伝える力」
現場作業で痛めた腰から学んだ「患者さんの気持ち」を理解する重要性
田中先生の整体師への道のりは、決して平坦ではありませんでした。
建設現場で腰を痛めた体験が転機となったものの、当時は家族もあり、すぐに転職することはできません。痛みを抱えながらも現場作業を続ける日々。その辛さは、今でも鮮明に覚えています。
「痛みがあると、こんなにも生活が変わってしまうんだ」
朝起きる時の恐怖。「今日も痛むのか」という不安。仕事中の集中力の欠如。家族との時間を楽しめない苛立ち。
この体験があったからこそ、田中先生は患者さんの気持ちを深く理解できるようになったのです。痛みは単なる身体的な問題ではなく、その人の人生全体に影響を与える重大な問題なのだと。
夜勤バイトをしながら専門学校に通った日々で培った「伝える技術」
整体師になる決意を固めた田中先生でしたが、まず専門学校に通う必要がありました。しかし、昼間は建設現場で働き、夜は専門学校。さらに、生活費を稼ぐために深夜はコンビニでアルバイト。
睡眠時間は平均3〜4時間という過酷な日々でした。
この時期に田中先生が学んだのは、整体の技術だけではありませんでした。限られた時間の中で、いかに効率よく情報を伝えるか。疲れた頭でも理解できるよう、いかにシンプルに要点をまとめるか。
コンビニのアルバイトでは、深夜の疲れた客様に、短時間で必要な情報を伝える技術を身につけました。専門学校では、複雑な解剖学を、実体験と結びつけて理解する方法を学びました。
これらの経験が、後に患者さんとのコミュニケーションや、LINE配信での「伝える技術」の基礎となったのです。
開業当初の予約が埋まらない苦労から生まれた「患者さんに寄り添う」姿勢
22年前、満を持して開業した田中先生の整体院。しかし、現実は厳しいものでした。
開業から3ヶ月間、1日の来院者数は平均1〜2人。「技術には自信があるのに、なぜ来てもらえないのか」という悩みの日々。
そんな時、一人の患者さんから言われた言葉が、田中先生の考え方を大きく変えました。
「先生の技術はすごいと思うんですが、私が本当に困っていることを分かってくれているのか、ちょっと不安で…」
この言葉で、田中先生は気づいたのです。技術力を披露することに夢中になって、患者さんの本当の悩みに耳を傾けることを忘れていたと。
それからは、まず患者さんの話をじっくりと聞くようになりました。痛みの箇所だけでなく、それによってどんな困りごとがあるのか、どんな生活を送りたいのか。
この「寄り添う姿勢」が、口コミで評判となり、少しずつ患者さんが増えていったのです。
手作り温湿布への情熱が教えてくれた。LINE配信で「結果」を売る文章術
祖母から教わった温湿布レシピへの想いをLINE配信に込める方法
田中先生の院には、他では体験できない特別なサービスがあります。それが、祖母から受け継いだレシピで作る「手作り温湿布」です。
子供の頃、よく祖母の家に遊びに行っていた田中先生。祖母は近所でも評判の「手当て上手」で、体の不調を訴える人がよく訪ねてきていました。
その時に祖母が作ってくれていたのが、数種類の薬草を煮詰めて作る温湿布。「身体の芯から温まって、痛みがすーっと引いていく」と、皆さんに喜ばれていました。
整体院を開業してから、田中先生はこの祖母のレシピを現代風にアレンジ。施術後のアフターケアとして、希望される患者さんに提供しています。
以前のLINE配信では、「手作り温湿布サービス開始」「天然素材使用」「他院にはない特別なケア」といった「差別化要素」を前面に出していました。
しかし、「結果を売る」視点に変えてからは、配信内容が劇的に変わりました。
「今日は少し冷えますね。こんな日は古傷が痛むという方も多いのではないでしょうか。当院の手作り温湿布は、施術後の温かさを3〜4時間持続させることで、帰宅後も『あの温かさがまだ残ってる』という安心感を味わっていただけます。『久しぶりにぐっすり眠れた』というお声もいただいています」
技術的な説明ではなく、患者さんの体験と結果にフォーカスした内容に変更したのです。
「帰宅後のセルフケア指導」から学ぶ、患者さんの一日を変える提案術
田中先生のもう一つの特徴は、施術後の丁寧なセルフケア指導です。
「施術で楽になった状態を、できるだけ長く維持していただきたい」という想いから、患者さん一人一人の生活スタイルに合わせた、簡単にできるストレッチや姿勢改善のアドバイスを行っています。
以前のLINE配信では、「正しいストレッチ方法」「姿勢改善のポイント」といった情報提供が中心でした。
しかし、「結果を売る」視点に変えてから、配信のアプローチが変わりました。
「朝起きた時に『あれ、今日は楽だな』と感じられる。そんな朝を迎えられるよう、寝る前の5分間でできる簡単なケアをお伝えします。昨日お越しいただいた田中さんも『翌朝の目覚めが全然違う』と驚かれていました」
ストレッチの方法論ではなく、それを実践することで得られる「結果」を具体的にイメージできる内容に変更したのです。
月1-2回でも心に残る「院長の想い」を届ける文章テンプレート
田中先生は、月1〜2回という限られた配信頻度でも、患者さんの心に深く響くメッセージを送るための「型」を確立しました。
【共感→結果→体験→行動】の4段階構成
- 共感: 患者さんの現在の状況や気持ちに寄り添う
 - 結果: その悩みが解決された時の具体的な変化を描く
 - 体験: 実際の患者さんの体験談を紹介
 - 行動: 今日からできる小さな一歩を提案
 
例えば、こんな配信を送ります:
「最近『疲れが取れない』というお声をよく聞きます【共感】。疲労が蓄積すると、集中力が落ちて仕事の効率も下がってしまいますよね。でも、質の良い睡眠が取れるようになると、朝の目覚めが変わり、一日中続く集中力を取り戻すことができます【結果】。先週お越しいただいた佐藤さんも『久しぶりに朝からエネルギーに満ちている感じがする』とおっしゃっていました【体験】。今夜は少し早めにお風呂に入って、温まった体で布団に入ってみてください。それだけでも睡眠の質は変わりますよ【行動】」
このテンプレートにより、技術的な説明ではなく、患者さんの心に寄り添う配信ができるようになったのです。
文章が苦手な経営者でも大丈夫。20年通い続ける患者さんとの絆を築いた言葉の力
開業から20年以上通い続ける患者さんが証明する「想いの力」
田中先生の院には、開業当初から20年以上通い続けている患者さんが何人もいらっしゃいます。
その中の一人、斉藤さん(60代・男性)は、開業2年目から通院を始めました。当時は腰痛に悩んでいましたが、今では月に1回のメンテナンスで、ゴルフを楽しまれています。
「先生の技術もすごいけど、何より『この人は本当に自分のことを考えてくれている』という安心感があるんです。難しい専門用語を使わずに、いつも分かりやすく説明してくれるし」
この斉藤さんの言葉が、田中先生に大切なことを教えてくれました。
患者さんとの信頼関係は、高度な技術や豊富な知識ではなく、「想い」によって築かれるということ。そして、その想いは難しい言葉ではなく、シンプルで心のこもった言葉で伝わるということ。
文章力や表現力に自信がない田中先生でしたが、「患者さんを想う気持ち」だけは誰にも負けません。その気持ちを素直に言葉にすることが、最も強力な「文章術」だったのです。
朝から晩まで施術に追われる院長でも実践できるシンプルな伝え方
「LINE配信を頑張りたいけど、毎日施術で疲れ切ってしまって、なかなか文章を考える時間が取れない」
これは、多くの治療院経営者が抱える共通の悩みです。田中先生も同じでした。
そこで編み出したのが、「患者さんとの会話をそのまま文章にする」という方法です。
施術中に患者さんから聞いた「先生のおかげで○○ができるようになりました」という言葉。その場で感じた「この方が喜んでくださって、本当に良かった」という想い。
これらをスマートフォンのメモ機能に記録しておき、配信の際にそのまま使うのです。
「今日、3ヶ月ぶりにお越しいただいた田中さんが『痛みを忘れて過ごせる日が増えた』とおっしゃってくださいました。私も本当に嬉しくなりました。皆さんにも、痛みを忘れて好きなことに集中できる時間を過ごしていただきたいと思っています」
特別な文章力は必要ありません。患者さんとの実際のやり取りをベースにした、心のこもったメッセージ。これが最も響く配信になるのです。
「患者さんに嫌がられないか心配」な気持ちを安心に変える3つのコツ
「LINE配信を送って、患者さんに嫌がられたらどうしよう」
この不安は、多くの経営者が抱いています。田中先生も同じでした。
しかし、「結果を売る」視点に変えてから、この不安が大きく軽減されました。なぜなら、患者さんの立場に立った内容になったからです。
コツ1: 売り込みではなく、価値提供を意識する
「新メニューのご案内」ではなく、「○○でお困りの方へ、こんな解決方法があります」という価値提供の視点で配信します。
コツ2: 患者さんの声を活用する
実際に改善された患者さんの体験談を紹介することで、「同じような悩みを抱える人の参考になる」情報提供になります。
コツ3: 「押し付け」ではなく「選択肢の提示」にする
「ぜひお越しください」ではなく、「こんな選択肢もありますので、良かったら参考にしてください」という控えめなトーンで終わります。
この3つのコツにより、患者さんに嫌がられる心配をする必要がなくなり、安心して配信できるようになったのです。
ベッド8台から15台、そして独立開業支援へ。想いを言葉にする力で描く未来
地域No.1整体院への夢を支える「想いを届ける文章力」という武器
田中先生には、大きな夢があります。
現在のベッド8台から15台に拡張し、将来的には地域で最も信頼される整体院になること。そして、自分と同じように「患者さんを想う気持ち」を持った後進を育成すること。
この夢の実現に向けて、田中先生は「想いを届ける文章力」が最強の武器になると確信しています。
技術力や設備は、資金や時間をかければ向上させることができます。しかし、患者さんの心に響く「想い」は、一朝一夕では伝えられません。だからこそ、この力を身につけた治療院は、競合他院には真似できない強固な顧客基盤を築くことができるのです。
「患者さんは結果を買っている」という視点を持ち、その結果を言葉で表現する力。これが、田中先生の院の最大の差別化要素となったのです。
今日からできる「患者さんの結果」を見つける院長流3つの質問
田中先生が実践している「患者さんの結果」を見つける方法をご紹介します。これは、どんな治療院でも今日から実践できる簡単な方法です。
質問1: 「今日は、どんなことができるようになりたくて来られたんですか?」
痛みの箇所を聞くだけでなく、その痛みがなくなったら何をしたいのかを聞きます。
質問2: 「その痛みがあることで、一番困っていることは何ですか?」
身体的な痛みが、生活のどの部分に影響を与えているかを把握します。
質問3: 「痛みが改善されたら、まず最初に何をしたいですか?」
患者さんが本当に求めている「結果」を具体的にイメージしてもらいます。
この3つの質問から得られた答えが、あなたのLINE配信の素材となります。患者さんが求める「結果」を理解し、それを言葉にして伝える。これだけで、配信の質は劇的に向上するのです。
経営歴5-20年の治療院が地域で愛され続ける「想い伝達」の道筋
最後に、田中先生からのメッセージをお伝えします。
「私も、つい1年前まではLINE配信に悩んでいました。何を書けばいいのか分からない。患者さんに嫌がられないか不安。そんな気持ちを抱えながら、『とりあえず』送っている状態でした。
でも、『患者さんは結果を買っている』という視点に変えてから、すべてが変わりました。配信への反応が良くなっただけでなく、患者さんとの会話も深くなり、信頼関係がより強固になったのです。
技術力や経験年数は、確かに大切です。でも、それ以上に大切なのは、患者さんの人生がどう変わるかを伝えることです。
あなたの院にも、必ず『患者さんの人生を変える力』があります。その力を言葉にして伝える。それが、地域で愛され続ける治療院への第一歩なのです。
文章が苦手でも大丈夫。専門用語を知らなくても大丈夫。患者さんを想う気持ちがあれば、それを素直に言葉にするだけで、きっと伝わります。
明日のLINE配信から、『技術』ではなく『結果』を語ってみてください。きっと、患者さんの反応が変わることを実感していただけるはずです」
あなたの治療院にも、田中先生と同じような変化が訪れることを心から願っています。患者さんの笑顔のために、そして、あなたの夢の実現のために。今日という日を、新しいスタートの日にしてみませんか。
