また今週も、LINE配信の日がやってきました。
画面を見つめながら「今週は何を書こう…」と頭を抱える。そんな月曜日の朝を、私は何度繰り返してきたでしょうか。
私は河原健治と申します。千葉で健康麻雀店を22年間経営しております。58歳、従業員は20名ほどの店です。LINE公式アカウントの配信を始めた頃、月に1〜2回、不定期で配信をしていました。
配信当初は、毎週きちんと送ろうと決めていたんです。でも気づけば月に1回、ひどい時は2ヶ月も空いてしまう。送った後のお客様の反応は…正直、ほとんどありませんでした。既読はつくけれど、返信はない。来店時に「LINE見ましたよ」と言ってくださる方も、ごくわずか。
「やっぱり私には文章のセンスがないんだ」
「お客様は私の配信なんて面倒くさいと思っているんじゃないか」
そんな思いが頭をよぎるたびに、配信が憂鬱になっていきました。あなたも同じような経験、ありませんか?
でも、ある日出会った一つの考え方が、私のLINE配信を180度変えたんです。今では週に3回、気負わず配信を続けています。そして驚いたことに、お客様からの反応は以前の3倍以上になりました。
その秘密は「作らない」ことでした。
「何を書けばいいの?」が口癖だった私が変わった瞬間
配信が止まる本当の理由は「ネタ切れ」ではなかった
LINE配信が続かない理由を、私はずっと「ネタ切れ」だと思っていました。
「大会のお知らせを書いた」 「キャンペーン情報を送った」 「季節の挨拶も済ませた」
もう書くことがない。そう思っていたんです。
でも振り返ってみると、本当の理由は違いました。私を苦しめていたのは、ネタがないことではなく、「完璧なコンテンツを作らなければ」という強迫観念だったんです。
美容室を経営する知人も、同じことを言っていました。「新しいメニューの紹介、ヘアケアのコツ、スタッフ紹介…もう全部書いちゃって、次に何を書けばいいかわからない」と。
でも、彼女の美容室では毎日、お客様との会話があります。カットしながらの何気ない雑談。カラーを塗っている間の悩み相談。閉店後のスタッフとの振り返り。そこには「書くべきこと」が溢れているはずなのに、それが見えていなかったんです。
「完璧なコンテンツ」という呪縛が私を苦しめていた
私もそうでした。
LINE配信というと、どうしても「立派なお知らせ」や「魅力的な宣伝文」を書かなければいけないと思い込んでいました。他の店舗のアカウントを見ると、綺麗な写真に洗練された文章。「自分にはあんな風には書けない」と比べては落ち込んでいました。
ある時、配信のために3時間もかけて文章を書いたことがあります。何度も書き直して、言葉を選んで、やっと送信ボタンを押しました。でも反応はほとんどない。
「3時間もかけたのに…」
その虚しさが、次の配信へのハードルをさらに高くしてしまったんです。
整体院を経営する友人は、もっと切実でした。「文章を書くのが本当に苦手で。学生時代から作文が嫌いだった。それが今、経営者になってLINE配信しなきゃいけないなんて…」
彼の気持ちが、痛いほどわかりました。私たちは治療の専門家であり、接客のプロであり、経営者です。でも、文章のプロではない。それなのに「立派な文章」を書かなければいけないというプレッシャーが、私たちを苦しめていたんです。
マーケターの一言が私の世界を変えた
転機は、あるビジネス書を読んだ時に訪れました。
世界的に有名なマーケター、ゲイリー・ヴェイナチャックという人の言葉です。彼はこう言っていました。
「作成せず、記録せよ(Document, Don’t Create)」
最初は意味がわかりませんでした。コンテンツを作らないで、どうやって配信するのか?でも読み進めるうちに、雷に打たれたような衝撃を受けたんです。
彼はこう続けていました。「毎日カメラの前で新しいコンテンツを考え出そうとするのではなく、すでに行っていることを記録していけばいい。あなたのビジネスの日常業務をドキュメンタリーとして扱うんだ」
そうか。作らなくていいんだ。
私の頭の中で、何かがガラガラと音を立てて崩れていきました。それは「完璧なコンテンツを作らなければ」という、長年の思い込みでした。
集客コンテンツは「作るもの」という思い込みを捨てた日
世界的マーケターが教えてくれた「記録の力」
ゲイリー・ヴェイナチャックが指摘していたのは、こういうことでした。
私たちが「退屈」だと思っている日常業務こそ、お客様にとっては「興味深い舞台裏」なんです。
美容室なら、朝の開店準備。カラー剤を調合する手元の様子。「このお客様にはこの色が似合う」と考えている瞬間。閉店後、スタッフと今日の出来事を振り返っている時間。
飲食店なら、仕込みの風景。常連さんが来店した時の嬉しい気持ち。新しいメニューを試作している様子。予想外に人気が出た料理の話。
整体院なら、施術前にお客様の状態を確認している様子。「ここが凝ってますね」と気づく瞬間。施術後、お客様の表情が和らいだ時の喜び。
これらは全て「作る」必要がないんです。なぜなら、もう起きているから。必要なのは、それを「記録する」ことだけ。
お客様が本当に見たいのは「舞台裏」だった
考えてみてください。テレビで一番人気がある番組の一つが、リアリティ番組です。
「芸能人の自宅拝見」「密着24時」「舞台裏に潜入」…こういう番組が人気なのはなぜでしょうか?
人間には、本能的な「のぞき見本能」があるんです。普段見えない裏側を見たい。そこにいる人の本当の姿を知りたい。その欲求は、とても強いものです。
あるエステサロンの経営者が、興味深い実験をしました。
いつもは「新しいメニューのご案内」「美容情報」といった、いわゆる「ちゃんとした配信」をしていました。でもある日、思い切って変えてみたそうです。
「今日、お客様の肌を触った瞬間に『あ、疲れてる』って分かる瞬間があって。それを伝えたら、お客様が泣き出しちゃって。最近仕事で無理してたみたいで…。こういう時、この仕事やってて良かったなって思います」
たったこれだけの、飾らない日常の一コマ。でもこの配信への反応は、それまでの5倍以上だったそうです。
「先生、私も最近無理してるかも」 「そんな風に見てくれてるんですね」 「次の予約、早めに取りたいです」
こんなメッセージが次々と届いたと言います。
健康麻雀店の日常は実は「特別」の連続だった
私も同じでした。
以前の私は、大会の案内やキャンペーン情報ばかり送っていました。でも「記録する」という視点で店を見直したら、驚きました。毎日、記録したいことだらけだったんです。
常連のお客様が、初めて来た方に麻雀を教えている様子。その時の優しい表情。新しく来た方が、最初は緊張していたのに、だんだん笑顔になっていく変化。大会で負けて悔しがっている方を、みんなが「次は勝とうね」と励ましている場面。
私が密かに凝っているうなぎの仕込み。安いうなぎを、老舗の味に近づけるために工夫している時間。それを賞品として出した時の、お客様の驚きの表情。
これらは「特別なイベント」ではありません。でも、記録すると決めて見てみると、毎日が「記録したい瞬間」の連続だったんです。
なぜ「記録型」の集客コンテンツがお客様の心を掴むのか
お客様が求めているのは「広告」ではなく「つながり」
ここで、あなたに質問です。
友人から届くLINEで、嬉しいのはどちらですか?
A:「今度、新しいお店がオープンしました!ぜひお越しください!」
B:「今日、偶然あなたの好きそうなお店見つけちゃった。今度一緒に行かない?」
おそらくBですよね。なぜなら、Bには「あなたのことを考えている」という温かさがあるからです。
お客様がLINEに求めているのも、同じなんです。
完璧に作り込まれた広告文ではなく、「あなたのことを思い出しました」というメッセージ。立派な文章ではなく、「今日こんなことがありました」という日常の共有。
小規模な飲食店を経営する方から、こんな話を聞きました。
以前は「本日のおすすめメニュー」を毎日写真付きで配信していたそうです。でも反応は今ひとつ。ある日、こんな配信に変えてみました。
「今日、常連の山田さん(仮名)が『最近、娘が結婚して寂しくて』って話してくれました。それで思い出した山田さんの好物を、今日のまかないで作ってみました。明日、こっそりサービスで出そうかな」
すると、山田さん本人からはもちろん、他のお客様からも「そういうお店の温かさ、いいですね」「私も明日行きます」というメッセージが届いたそうです。
これが「記録の力」です。
健康麻雀店で反応が3倍になった「記録」の実例
私の店での実例をお話しします。
ある日、常連のお客様が大会で優勝しました。それ自体は珍しいことではありません。でも、その方は半年前に軽い脳梗塞で入院されていて、リハビリを経て復帰したばかりだったんです。
優勝が決まった瞬間、周りのお客様が自然と拍手をしました。ご本人は照れながらも、とても嬉しそうでした。
私はその場で、スマホのメモに走り書きをしました。
「今日、○○さんが大会で優勝。半年前の入院から、毎日リハビリを頑張って復帰された○○さん。周りのみんなも自分のことのように喜んでいる。こういう瞬間のために、この店をやってるんだなって思う」
その日の夜、このメモを元に、もう少し丁寧に文章を整えてLINE配信しました。写真は添えませんでした(ご本人のプライバシーもありますし)。ただ、その瞬間の温かい空気を言葉で伝えました。
翌日、驚きました。
普段は反応が数件程度なのに、その日は30件以上のメッセージが届きました。
「泣きそうになりました」
「そういう場所があるって素敵ですね」
「私も行きたいです」
さらに、数名の新しいお客様が「LINEを見て」と来店してくださいました。
録画ではなく「その場の記録」が時間効率も信頼も生む
ここで重要なポイントがあります。
「記録する」と聞くと、「動画を撮らなきゃいけないの?」「後で編集する時間なんてない」と思われるかもしれません。でも、違うんです。
私がおすすめするのは、「その場でメモを取る」ことです。
理由は3つあります:
- お客様のプライバシーを守れる 店内を録画すると、他のお客様が映り込む可能性があります。特に私の店のように、シニア層のお客様が多い場合、録画されることに抵抗がある方もいらっしゃいます。でもメモなら、そういった心配がありません。
- 時間効率が圧倒的に良い 録画すると、後で見返す時間が必要です。10分の動画を確認するのに10分かかる。でもメモなら、30秒で書けます。後で見返すのも一瞬です。
- 本質だけが残る 録画すると、どうしても「見せ方」を気にしてしまいます。でもメモは、その瞬間に感じた「心の動き」だけを残せます。それこそが、お客様の心に響く本質なんです。
整体院を経営する友人も、同じ方法を実践しています。
施術が終わった後、スマホのメモに一言だけ書く。「今日のAさん、肩の可動域が広がって本人も驚いてた。『こんなに動くの久しぶり』って喜んでくれた」
たったこれだけ。でもこのメモを元にした配信が、新規予約につながっているそうです。
私の店で今も続けている「記録型配信」の具体的な方法
写真1枚と一言メモから始める「記録習慣」
では、具体的にどうやって「記録」を習慣化すればいいのか。
私が実践している方法は、とてもシンプルです。
ステップ1:スマホのメモアプリを開く 特別なアプリは不要です。iPhoneなら標準の「メモ」、Androidなら「Google Keep」で十分です。
ステップ2:「今日の出来事」というメモを作る 毎朝、その日の日付でメモを一つ作ります。たったこれだけ。
ステップ3:心が動いた瞬間に、一言だけ書く お客様の笑顔を見た時。嬉しい言葉をもらった時。ちょっとした発見があった時。その瞬間に、スマホを取り出して一言だけメモします。
例えば:
- 「Bさん、久しぶりに来店。元気そうで安心」
- 「新しいメニュー、予想以上に好評」
- 「常連さん同士が仲良くなってる。嬉しい」
- 「閉店後の掃除中、今日一日を振り返る時間が好き」
完璧な文章にする必要はありません。自分にしかわからない走り書きで構いません。
ステップ4:夜、一つだけ選んでLINE配信 その日のメモの中から、一つだけ選びます。そして、それを少しだけ丁寧に書き直してLINE配信。時間にして5分程度です。
ステップ5:写真は「あれば添える」程度 必須ではありません。でももし撮っていれば添えます。商品の写真。店内の一角。自分の手元。人が映らない写真なら、プライバシーの心配もありません。
お客様に安心してもらうためのプライバシー配慮法
記録を配信する時、最も大切なのは「お客様への配慮」です。
私が守っている3つのルール:
ルール1:顔が映る写真は、必ず事前に許可を得る もし顔の見える写真を使いたい場合は、その場で「LINE配信に使ってもいいですか?」と確認します。嫌そうな顔をされたら、絶対に使いません。
ルール2:具体的な名前は出さない 配信文では、「常連のお客様」「今日いらしたお客様」という表現にします。または「山田さん(仮名)」のように、明らかに仮名であることを示します。
ルール3:後ろ姿や手元の写真を活用 顔を出さなくても、雰囲気は伝わります。施術している手元。商品を手に取る様子。店内の一角から見た風景。こういった写真の方が、実は雰囲気が伝わりやすいこともあります。
ネイルサロンを経営する方は、こんな工夫をしています。
お客様の手元の写真を撮る時、顔は絶対に映さない。でも「今日のお客様、『初めての子育てで手入れする時間がなくて』って話してくれました。そんな頑張ってるママの爪を綺麗にできる時間、私も幸せです」という文章を添える。
すると、他の子育て中のお客様から「私も行きたい」という予約が入るそうです。
健康麻雀店ならではの「記録すべき日常」リスト
業種ごとに、記録すべき日常は違います。
あなたの業種では、どんな瞬間が「記録」に値するでしょうか?以下は、業種別の例です:
美容室・理容室:
- 朝の開店準備の様子
- カラー剤を調合している手元
- お客様の髪質を見て判断している瞬間
- 仕上がりを確認している真剣な表情
- 閉店後のスタッフミーティング
整体院・マッサージ:
- 施術前の問診の様子
- お客様の体の状態を確認している場面
- 施術後の「楽になった」という表情
- 健康に関する本を読んで勉強している時間
- ストレッチの練習をしている様子
飲食店:
- 朝の仕込み風景
- 旬の食材が届いた瞬間
- 常連さんとの何気ない会話
- まかないを作っている時間
- 新しいメニューを考えている様子
小売店(アパレル、雑貨等):
- 新商品が届いた時のワクワク
- ディスプレイを考えている様子
- お客様に似合う商品を選んでいる瞬間
- 常連さんの好みを覚えている証拠
- 閉店後の売り場整理
私の健康麻雀店では:
- 大会の準備をしている様子
- お客様同士が仲良く話している雰囲気
- 初めての方が緊張から笑顔に変わる瞬間
- 賞品のうなぎを仕込んでいる手元
- スタッフがお客様を褒めている場面
これらは全て「特別なイベント」ではありません。でも、お客様から見れば「知りたい舞台裏」なんです。
忙しい経営者でも続く「スキマ時間記録法」
「それでも時間がない」という声が聞こえてきそうです。
私も同じでした。朝から晩まで店に立っていると、メモを取る時間すらもったいなく感じます。
でも、実際に始めてみると気づきました。記録に必要な時間は、1日合計しても5分以下です。
私の1週間のスケジュール例:
月曜日:
- 10時(開店準備中):今日の目標をメモ「今週は新しい大会形式を試す」
- 15時(お客様が一息ついた時):「Cさん、久しぶりに来店。元気そう」
- 20時(帰宅後):メモを見返して一つ選び、LINE配信(5分)
火曜日:
- 14時(ランチ休憩中):「常連さん同士が仲良くなってる。こういう場面好き」
- 19時(閉店後):「今日は若い方が初来店。最初は緊張してたけど、帰る時は『楽しかった』って」
- 21時:配信(5分)
水曜日:配信休み(週に5回も7回も配信する必要はありません)
木曜日〜日曜日:同じリズムで
ポイントは、「完璧を目指さない」ことです。
毎日配信しなくてもいい。長い文章じゃなくてもいい。綺麗な写真じゃなくてもいい。
大切なのは、「あなたの日常」を「お客様と共有する」という姿勢だけです。
「記録型配信」を続けるコツと効果の見方
「完璧」を目指さない60点主義が継続の秘訣
ここまで読んで、「よし、やってみよう!」と思っていただけたら嬉しいです。
でも、一つだけお伝えしたいことがあります。
最初から100点を目指さないでください。
私も最初、「記録型配信」を始めた時、つい完璧を目指してしまいました。「この表現でいいのか」「この写真は綺麗じゃない」「もっといい内容があるかも」…。
結果、また配信が重荷になりかけました。
転機は、常連のお客様の一言でした。
「河原さんのLINE、最近すごくいいね。前の『お知らせ』みたいな感じより、今の『今日こんなことあったよ』っていう感じの方が、親しみがあって好きだよ」
その時、気づいたんです。お客様は、完璧な文章を求めていない。私の「素のまま」を知りたがっているんだと。
それからは、60点主義にしました。
誤字があっても、まあいいか。文章が少し硬くても、まあいいか。写真がちょっとブレてても、まあいいか。
不思議なことに、そう思えるようになってから、配信が楽しくなりました。そして、お客様の反応も増えたんです。
効果は「数字」だけじゃない|お客様の変化を感じ取る
「記録型配信」の効果は、どうやって測ればいいのでしょうか?
もちろん、開封率やクリック率といった数字も大切です。でも、それだけではありません。
私が大切にしている3つの効果測定:
効果1:来店時の会話の変化 「この前のLINE、見ましたよ」という声が増えました。そして、それをきっかけに会話が弾むんです。「あの時の○○さん、その後どうですか?」という質問をいただくこともあります。
効果2:お客様からの自発的な情報共有 以前は、私から「最近どうですか?」と聞かないと、お客様の近況がわかりませんでした。でも今は、お客様の方から「実は今日、こんなことがあって」と話してくださるようになりました。
効果3:紹介による新規来店の増加 「友達に勧められて」という新規のお客様が増えました。後で聞くと、常連のお客様が「こういう温かい雰囲気の店だよ」と紹介してくださったそうです。
飲食店を経営する知人は、もっと具体的な変化がありました。
「記録型配信」を始めて3ヶ月後、常連さんの来店頻度が1.5倍になったそうです。理由を聞くと、「LINEを見てると、『あ、そろそろ行きたいな』って思うんだよね」と。
これが「記録の力」です。売り込まなくても、自然に思い出してもらえる。
私が3年間続けられている継続のコツ
最後に、私が3年間「記録型配信」を続けられている秘訣をお伝えします。
コツ1:配信する曜日を決める
私は月・水・金の夜9時と決めています。決まっていると、考える負担が減ります。
コツ2:メモのストックを作る
毎日小さなメモを取っておくと、「今日は配信する内容がない」という日がなくなります。1週間で10個くらいメモがあれば、その中から選べます。
コツ3:反応に一喜一憂しない
反応が多い日もあれば、少ない日もあります。それでいいんです。大切なのは、続けることで「あなたのことを想っている」というメッセージを届け続けることです。
コツ4:楽しむ
一番大切なのは、これです。「配信しなきゃ」ではなく、「今日のこと、お客様に伝えたいな」という気持ち。それがあれば、自然に続きます。
アパレル店を経営する方から、こんなメッセージをいただきました。
「最初は義務感で始めた配信でしたが、今は毎日『今日はどんなことを伝えようかな』って考えるのが楽しみです。お客様の反応を見るのも楽しいし、何より、お店の良いところを再発見できました」
あなたの店の日常は、お客様にとって「特別」です
「作らず記録する」で変わる3つのこと
ここまで、私の経験と「記録型配信」の方法をお伝えしてきました。
最後に、この方法を実践することで変わる3つのことを、改めてお伝えさせてください。
- 配信が「義務」から「喜び」に変わる もう「何を書こう」と悩む必要はありません。あなたの日常を記録するだけ。それが一番のコンテンツです。
- お客様との関係が「取引」から「つながり」に変わる 売り込みの配信ではなく、日常の共有。それが信頼関係を育てます。気づけば、お客様があなたの「ファン」になっています。
- あなた自身が、自分の仕事を好きになる 記録するために店を見る目が変わります。「今日もいい一日だったな」と思える瞬間が増えます。それが、経営者としての喜びです。
美容室を経営する知人が、最近こう言っていました。
「記録型配信を始めてから、自分の仕事が好きになった。毎日、お客様の笑顔や、小さな変化に気づけるようになって。それを配信すると、お客様が喜んでくれて。この循環が、本当に幸せ」
今日から始める最初の一歩|スマホを開いて写真を1枚
さあ、今日から始めましょう。
難しく考える必要はありません。今、スマホを手に取ってください。
ステップ1:メモアプリを開く 今すぐ、です。
ステップ2:「今日の記録」というタイトルでメモを作る 日付も入れておくと、後で見返しやすいです。
ステップ3:今日あった「心が動いた瞬間」を一つだけ書く まだ何もなければ、「これから記録する」でもいいです。今日一日、心が動いた瞬間を探してみてください。
ステップ4:可能なら写真を1枚撮る 店内の一角。商品。手元。何でもいいです。人が映らない写真なら、プライバシーの心配もありません。
ステップ5:夜、それを見返して、簡単にLINE配信してみる 長い文章にする必要はありません。
例えば: 「今日、常連のお客様から『ここに来ると元気になる』って言っていただきました。そのために、毎日店に立っているんだなって、改めて思いました。いつもありがとうございます」
これだけで十分です。
あなたの日常が、お客様の明日を明るくする
最後に、あなたに伝えたいことがあります。
あなたが「当たり前」だと思っている日常は、お客様にとって「特別」なんです。
あなたがお客様のために工夫していること。お客様の顔を見て嬉しいと思う瞬間。商品やサービスに込めた想い。閉店後に、明日のことを考えている時間。
それら全てが、お客様の心に響く「コンテンツ」です。
私は58歳です。正直、デジタルは得意ではありません。文章のセンスもありません。でも、「記録する」ことならできました。そして、それがお客様との関係を、こんなにも深めてくれました。
あなたにもできます。
今日から、スマホのメモに一言だけ書いてみてください。今日あった、小さな嬉しい瞬間を。
それが、あなたとお客様をつなぐ、新しい物語の始まりです。
22年間、健康麻雀店を経営してきて、今が一番お客様との距離が近いと感じています。それは、私が「完璧なコンテンツ」を作ろうとするのをやめて、「ありのままの日常」を記録し始めたからです。
あなたの店の日常も、きっと素敵な物語に溢れているはずです。
その物語を、お客様と共有してください。作るのではなく、記録するだけで。
あなたの明日が、今日より少しだけ明るくなりますように。
そして、あなたの店が、もっともっとお客様に愛される場所になりますように。
