社会的証明と心理学で解く「なぜあの店だけ繁盛?」お客が自然に動く文章術

友だち登録100人、月に1回のLINE配信。でも既読はつくのに返信は来ない。「今月もお得なクーポンをお届けします」と送っても、いつものように静寂が返ってくる。私も22年前、健康麻雀店を開業した頃は、まさにそんな状況でした。同じ商店街の美容院は予約でいっぱい、向かいのカフェにはいつも行列ができているのに、なぜ私の店だけお客様の反応が薄いのか。

その答えを見つけたのは、LINEを始めてから1年が経った頃でした。常連のお客様が何気なくおっしゃった一言から、私は「繁盛店だけが知っている秘密」に気づいたのです。それは心理学で「社会的証明」と呼ばれる、人間の根本的な心理メカニズムでした。今では、この理論を文章に活かすことで、どんな小規模店舗でもお客様との信頼関係を深められることを確信しています。

あなたも「なぜあの店だけ繁盛するのか」と疑問に思ったことはありませんか。実は、その答えはお客様への一通の文章の中に隠されているのです。

目次

私が22年間の経営で気づいた「繁盛店だけが知っている心理学の秘密」

商店街を歩いていると、いつも同じ光景を目にします。いくつかの店舗にはお客様が途切れることなく訪れる一方で、別の店舗は閑散としている。サービスの質に大きな差があるわけではありません。立地条件もそれほど変わらない。では、この違いは一体何なのでしょうか。

開業3年目まで「なぜ隣の店だけお客様が絶えないのか」と悩み続けた日々

私が健康麻雀店を開業したのは2002年のこと。当時は「健康麻雀」という言葉すら知られていない時代でした。近隣には老舗の美容院、家族経営の定食屋、そして小さなアクセサリーショップがありました。どの店舗も私と同じような規模で、従業員も数名程度。それなのに、なぜか私の店だけがお客様を集めるのに苦労していたのです。

美容院の店主にお客様が「ここの技術は評判ですものね」と話しかけているのを聞いたとき、定食屋に入った人が「いつも混んでるから美味しいに違いない」と友人に説明しているのを見たとき、私は気づきました。お客様は「他の人がどう評価しているか」を非常に重視している、と。

でも当時の私は、この重要な法則に気づきながらも、どう活用すればいいのか分からずにいました。そんな私に転機をもたらしてくれたのは、意外にも一人の常連のお客様だったのです。

常連のお客様が教えてくれた「このお店を選ぶ理由」の本質

ある日、いつものように健康麻雀を楽しまれていた70代の女性のお客様が、新しく来店された方にこんな話をされていました。

「ここね、みんな『気持ちよく遊べる』って言うのよ。私の友達も3人通ってるけど、全員『ここが一番居心地がいい』って。だから私も安心して来られるの」

その瞬間、私はハッとしました。このお客様は、決して私のサービスの具体的な内容を説明されたわけではありません。むしろ「他の人の評価」を通じて、店舗の価値を伝えられていたのです。

美容院でも同じでした。「腕がいい」という評判は、実は「多くの人が満足している」という社会的な証明によって形成されていました。定食屋の「混んでいるから美味しい」という判断も、まさに他の人の行動を基準にした選択だったのです。

この気づきから、私は意識的にお客様の声を集め、それを新しいお客様にお伝えするようになりました。すると、驚くべきことが起こったのです。

売上を変えた「5人中4人のお客様が」という一言の威力

お客様の声を集めて数ヶ月後、私は一つの文章を店内に掲示しました。「当店をご利用いただいているお客様の5人中4人が『他の麻雀店よりも居心地がいい』とおっしゃっています」という内容でした。

この一文を掲示してから1週間後、明らかに来店者数が増えました。新規のお客様に理由を伺うと、「みんなが良いって言ってるなら安心」「評判を聞いて来ました」という答えが返ってきました。

でも、この経験で私が本当に学んだのは、数字の威力ではありませんでした。それは「お客様は、他の人の体験を通じて安心感を得たがっている」という心理の存在でした。特に50代以上の方々は、新しい場所に足を運ぶ際の不安を、「他の人の評価」によって和らげようとされるのです。

この発見は、その後の私の経営を大きく変えました。そして、これが心理学で「社会的証明の効果」と呼ばれている現象だと知ったとき、なぜ繁盛店は繁盛し続けるのか、その秘密が完全に理解できたのです。

社会的証明が持つ「お客様の心を自然に動かす」科学的メカニズム

心理学者ロバート・チャルディーニが提唱した「社会的証明の原理」は、現代のマーケティングにおいて最も強力な心理効果の一つです。しかし、多くの小規模店舗経営者の方は、この効果を「大企業だけが使えるもの」だと誤解されています。実際は全く逆で、お客様との距離が近い小規模店舗こそ、この効果を最大限に活用できるのです。

なぜ人は「みんなが使っている」という言葉に弱いのか

人間の脳は、常に「正しい選択」を求めています。しかし、初めて訪れる店舗や初めて試すサービスについて、自分だけで判断するのは非常に困難です。そこで人は、無意識のうちに「他の人はどうしているか」を判断基準にします。

これは進化心理学的に見ても理にかなった行動です。私たちの祖先は、集団の中で「みんなと同じ行動」を取ることで生存確率を高めてきました。現代においても、この本能は強く残っています。

例えば、あなたが知らない街で食事をする場所を探しているとき、空いているレストランと満席のレストランが並んでいたら、どちらを選びますか。多くの人は、満席のレストランを選ぶでしょう。これが社会的証明の効果です。

小規模店舗では、この心理を以下の方法で活用できます:

  • お客様の具体的な感想を数値化して伝える
  • 「多くの方が」「○人中○人が」という表現を使う
  • リピート率や継続利用の状況を具体的に示す
  • 年代別・性別別の利用状況を明示する

大手チェーン店も密かに使っている顧客心理への3つのアプローチ

大手チェーン店が必ず使っている社会的証明の手法を分析すると、3つのパターンに分類できます。これらは小規模店舗でも十分に応用可能です。

まず第一に「数の証明」です。「100万人が愛用」「売上No.1」といった表現がこれにあたります。小規模店舗では「開店以来200人の方にご利用いただいています」「今月だけで15人の新規のお客様にお越しいただきました」といった身近な数字が効果的です。

第二に「継続の証明」です。「10年連続売上1位」のような表現を、小規模店舗では「3年連続でリピート率80%」「開店以来お客様から苦情をいただいたことがありません」といった形で応用できます。

第三に「満足の証明」です。「顧客満足度98%」を小規模店舗では「利用されたお客様の9割以上が『また利用したい』とおっしゃっています」「お客様から『他では味わえない』というお声をよくいただきます」として表現できます。

これらのアプローチの共通点は、お客様に「多くの人が良い体験をしている」という印象を与えることです。重要なのは、決して誇張や虚偽ではなく、実際のお客様の体験を丁寧に集計・整理することです。

友だち登録数100人でも効果絶大な社会的証明の活用法

「うちは友だち登録が100人程度だから、社会的証明なんて使えない」と思われるかもしれません。しかし、実際は逆です。100人という規模だからこそ、一人一人のお客様の声が貴重になり、社会的証明の効果が強くなるのです。

美容サロンを経営されている方の例をご紹介しましょう。その方の友だち登録数は約150人でした。しかし、月1回の配信で「今月施術を受けられた10人の方全員が『肌の調子が良くなった』とおっしゃっています」と配信したところ、翌月の予約が前月比で40%増加しました。

整体院の例では、80人の友だちに対して「腰痛でお悩みだった方の8割が3回の施術で改善を実感されています」と配信。新規の問い合わせが月5件から15件に増えました。

小規模だからこそ可能な社会的証明の手法をご紹介します:

  • 具体的な数字で表現(「3人中3人が」「10人中8人が」)
  • 期間を限定して集計(「今月だけで」「この1週間で」)
  • 年代や悩みを具体化(「50代の女性の方の多くが」「初回の方の9割が」)
  • リアルタイムの更新(「昨日も2人の方から感謝のお言葉を」)

これらの手法の共通点は、大きな数字ではなく「身近で信頼できる情報」を提供することです。お客様は、何万人という抽象的な数字よりも、自分と同じような立場の10人の体験談の方を信頼するのです。

反応が薄い店舗と常連客で溢れる店舗「たった一つの違い」

同じような規模、同じような立地、同じような価格帯。それなのに、一方の店舗はLINE配信を送っても既読スルー、もう一方は配信するたびに予約やお問い合わせが増える。この違いは一体どこにあるのでしょうか。私が22年間の経営と、多くの店舗経営者の方々との交流を通じて発見した「たった一つの違い」をお話しします。

「お得な情報をお届けします」が既読スルーされる本当の理由

多くの店舗が送っている典型的なLINE配信を見てみましょう。「いつもありがとうございます。今月もお得な情報をお届けします。○○コース20%オフ、△△メニュー半額など、この機会にぜひご利用ください」。

一見、何の問題もない文章に思えます。しかし、お客様の立場に立って考えてみてください。この文章から「安心感」を得られるでしょうか。「この店を選ぶ理由」が明確になるでしょうか。

実は、この文章には決定的に欠けているものがあります。それは「他のお客様の体験」です。お客様は割引情報よりも、「本当に価値があるサービスなのか」「自分が行っても大丈夫なのか」を知りたがっています。

ある美容サロンの経営者の方が、配信内容を変更した事例をご紹介します。従来は「フェイシャルコース30%オフキャンペーン実施中」と送っていました。しかし、これを「先月フェイシャルコースを受けられた8人の方全員が『肌がワントーン明るくなった』とおっしゃっています。今月も同じコースを特別価格でご提供しています」に変更したのです。

結果は驚くべきものでした。従来の配信での予約率が5%だったのに対し、新しい配信では35%の方が何らかの反応を示し、実際の予約率も20%に向上しました。

この違いは何でしょうか。後者の文章には「8人の方全員が」という社会的証明が含まれています。お客様は割引情報を見る前に、「他の人が満足している」という安心感を得られるのです。

繁盛店が必ず実践している「信頼の言葉」の作り方

繁盛店の配信を注意深く観察すると、必ずと言っていいほど「信頼の言葉」が含まれています。これは単なる感想ではなく、お客様が次の行動を起こすための「心理的な橋渡し」なのです。

信頼の言葉を作るための3つのステップをご紹介します:

  1. 具体的な体験を収集する
    お客様との会話の中で出てきた具体的な感想を記録します。「気持ちよかった」ではなく「肩こりが楽になった」「久しぶりにぐっすり眠れた」といった具体的な変化を集めます。
  2. 数値化して信頼性を高める
    「多くの方が」ではなく「10人中8人が」「今月だけで15人の方が」といった具体的な数字を使います。小さな数字でも構いません。むしろ身近な数字の方が信頼されます。
  3. 読み手の状況と重ね合わせる
    「50代の女性の方」「初めてご利用の方」「腰痛でお悩みの方」など、読み手が自分と重ね合わせやすい表現を使います。

例えば、小さなカフェの配信例: 「昨日も常連のお客様から『ここのコーヒーを飲むとホッとする』『仕事の疲れが取れる』というお声をいただきました。忙しい平日の夜も、多くの方がふらっと立ち寄ってくださいます。今日も皆様のお越しをお待ちしています」

この文章には「常連のお客様から」「多くの方が」という社会的証明が含まれています。そして「忙しい平日の夜」という具体的な状況が、同じような状況の読み手の共感を呼びます。

月1回の配信でもリピート率が3倍になる心理効果の正体

「月1回しか配信していないから効果が薄いのでは」と心配される経営者の方も多いでしょう。しかし、頻度よりも重要なのは内容の質です。社会的証明を効果的に使った月1回の配信は、毎日送る割引情報よりもはるかに高い効果を生みます。

ある整体院の事例をご紹介します。友だち登録数120人、月1回の配信でリピート率が30%から90%に向上した実例です。

従来の配信:「今月のキャンペーン情報です。初回半額、2回目以降も20%オフでご利用いただけます。腰痛、肩こりにお悩みの方はぜひお試しください」

改善後の配信:「今月も20人以上の方にご利用いただき、そのうち18人の方が『痛みが軽くなった』とおっしゃっています。特に『3回の施術で長年の腰痛が楽になった』という50代の男性の方の笑顔が印象的でした。同じようなお悩みの方のお役に立てるよう、引き続き丁寧な施術を心がけてまいります」

この改善のポイントは以下の通りです:

  • 具体的な数字(20人中18人)による信頼性
  • 具体的な結果(3回で腰痛が楽になった)
  • 読み手と重なる属性(50代の男性)
  • 感情的な要素(笑顔が印象的)
  • 将来への安心感(引き続き丁寧な施術)

月1回でも、このような心のこもった配信を受け取ったお客様は、「この店は信頼できる」「自分も同じような体験ができそう」と感じます。これが高いリピート率につながる心理効果の正体なのです。

すぐ使える!業種別「お客様が自然に動く」文章術実践ガイド

理論を理解したところで、具体的にどのように文章を作ればいいのかわからないという方も多いでしょう。ここでは、私の健康麻雀店での経験と、様々な業種の経営者の方々から教えていただいた成功事例を基に、今すぐ使える実践的な文章術をご紹介します。

健康麻雀店で実証済み「80歳のお客様も笑顔になる」メッセージ術

私の店舗では、80代のお客様も多くいらっしゃいます。この年代の方々は、新しい情報や技術的な説明よりも、「人の温かさ」や「安心感」を重視されます。そんなお客様の心に響く文章術をご紹介します。

まず大切なのは「具体的な年代と状況」を示すことです。例えば:

「昨日、85歳のお客様が『ここに来ると孫と話しているみたいで楽しい』とおっしゃってくださいました。実際に、70代・80代の方々の9割以上が『若い気持ちになれる』『仲間ができた』とお話しくださいます。年齢を重ねても、新しい楽しみや出会いは必ずあるということを、皆様から教えていただいています」

この文章のポイントは:

  • 具体的な年齢(85歳)で読み手が自分事として捉えやすくする
  • 感情的な価値(孫と話している、楽しい)を前面に出す
  • 具体的な割合(9割以上)で信頼性を高める
  • 読み手の気持ちに寄り添う(年齢を重ねても)
  • 希望を提示する(新しい楽しみや出会い)

このような文章を受け取ったお客様は、「自分も同じような体験ができるかもしれない」という期待感を持ちます。商品やサービスの説明よりも、「そこで過ごす時間の価値」を伝えることが重要なのです。

美容サロンから学ぶ「10人中9人が効果実感」の伝え方

美容業界は、お客様の「変化」を扱う業界です。そのため、社会的証明の効果が特に現れやすい分野でもあります。ある美容サロンの経営者から教えていただいた効果的な文章術をご紹介します。

「先月、フェイシャルコースを受けられた10人の方のうち9人が『肌の調子が良くなった』とおっしゃっています。特に印象的だったのは、『写真を撮られるのが楽しくなった』という40代の女性の方のお言葉です。技術的な効果はもちろんですが、何より『気持ちが前向きになった』というお声をいただけることが私たちの喜びです」

この文章の優れた点:

  • 明確な数値(10人中9人)で信頼性を担保
  • 具体的な効果(肌の調子が良くなった)を明示
  • より深い価値(写真を撮るのが楽しくなった)を提示
  • 読み手が想像しやすい年代(40代女性)を設定
  • 技術だけでない心の変化(気持ちが前向きになった)を強調

このような文章を読んだお客様は、単に「肌がきれいになる」だけでなく、「自分の気持ちも変わるかもしれない」という期待を抱きます。これが予約行動につながる心理的なメカニズムです。

整体院・カフェ経営者が成功した数字を使った信頼構築法

整体院とカフェという全く異なる業種でも、社会的証明の原理は同じように働きます。それぞれの成功事例をご紹介しましょう。

整体院の事例: 「今月、腰痛でお悩みの方12人にご来院いただきました。そのうち10人の方が『3回の施術で日常生活が楽になった』とおっしゃっています。『20年悩んでいた痛みが軽くなった』という60代の男性の方は、今では月1回のメンテナンスで快適に過ごされています。同じようなお悩みの方のお役に立てるよう、一人一人丁寧に向き合わせていただいています」

カフェの事例: 「おかげさまで、常連のお客様の8割以上が『ここのコーヒーでないとダメ』とおっしゃってくださいます。特に『仕事帰りの楽しみ』『一日の疲れが取れる』というお声をよくいただきます。昨日も『今日も頑張れそう』と笑顔でお帰りになったお客様を見て、私たちも嬉しい気持ちになりました」

両方の事例に共通するポイント:

  • 具体的な数字による信頼性(12人中10人、8割以上)
  • 期間の明示(3回で、20年の悩みが)
  • 読み手と同じ属性(60代男性、仕事帰り)
  • 感情的な価値(楽になった、疲れが取れる)
  • 継続性の示唆(月1回のメンテナンス、常連)

業種は違っても、お客様が求めているのは「自分も同じような良い体験ができるか」という確信です。数字を使った社会的証明は、その確信を与える最も効果的な方法なのです。

文章が苦手でも大丈夫「明日から使える」3ステップ実践法

「社会的証明の効果は理解できたけれど、実際にどうやって文章を作ればいいのかわからない」という声をよく聞きます。文章を書くのが苦手な方でも、3つの簡単なステップに従えば、効果的な文章を作ることができます。私自身も、決して文章が得意だったわけではありません。この方法を実践することで、お客様の心に響く文章が書けるようになったのです。

ステップ1「お客様の声を集める」たった5分でできる簡単な方法

多くの経営者の方が「お客様の声なんて特別なものはない」とおっしゃいます。しかし、実際はそうではありません。日常の会話の中に、貴重な「社会的証明の素材」がたくさん隠れています。

お客様の声を集める具体的な方法:

  1. サービス提供時の会話を記録する
    「気持ちよかった」「おいしかった」「楽になった」といった短い感想でも必ずメモを取ります。スマートフォンのメモ機能を使えば、その場ですぐに記録できます。
  2. お帰りの際の一言を大切にする
    お客様が帰られる際の「ありがとうございました」の後に続く一言が重要です。「また来ます」「今日も良かった」「友達にも教えますね」といった言葉を見逃さないようにします。
  3. 質問を工夫する
    「いかがでしたか?」ではなく「前回と比べていかがですか?」「初めてでしたが不安はありませんでしたか?」など、具体的な答えが返ってくる質問をします。
  4. 時間と状況を記録する
    誰が、いつ、どんな状況で話された言葉かを記録します。「40代女性、3回目来店時」「60代男性、初回体験後」といった情報が後で重要になります。
  5. 感情の変化に注目する
    「最初は不安だったけれど」「思っていたより」といった、心境の変化を表す言葉は特に価値があります。

この作業は1日5分程度で十分です。重要なのは継続することです。1ヶ月続けるだけで、驚くほど多くの貴重な声が集まります。

ステップ2「数字に変換する」説得力が10倍になる表現テクニック

集めたお客様の声を、より説得力のある形に変換する方法をご紹介します。「数字の魔法」を使うことで、同じ内容でも圧倒的に信頼性が高まります。

数字変換の具体的な方法:

  1. 期間で区切って集計する
    「今月」「この1週間」「昨日だけで」といった期間を設定して、その間にいただいた声を集計します。「今月5人の方から『満足』とのお声をいただきました」
  2. 割合で表現する
    「10人中8人が」「3人に2人が」「半数以上の方が」といった表現に変換します。小さな数字でも問題ありません。
  3. 継続性を示す
    「3回連続で」「毎回」「開始以来」といった継続性を表す言葉を加えます。「開始以来、クレームをいただいたことがありません」
  4. 増加傾向を示す
    「前月比20%増」「昨年より多くの方に」といった成長を示す表現を使います。
  5. 具体的な変化を数値化
    「3回で改善」「1週間で効果実感」「初回から違いを実感」といった時間軸を示します。

例えば、「お客様から『おいしかった』と言われました」を以下のように変換できます:

「今月ご来店いただいた15人の方のうち、13人の方から『期待以上においしかった』とのお声をいただきました。特に『他では味わえない』とおっしゃった50代の女性の方の笑顔が印象的でした」

この変換により、同じ内容でも信頼性と具体性が大幅に向上します。

ステップ3「自然に伝える」押し売り感ゼロで心に響く文章の作り方

最後のステップは、集めた声と数字を使って、自然で心に響く文章を作ることです。「売り込み」ではなく「共有」の姿勢で書くことが重要です。

自然に伝える文章の構造:

  1. 感謝から始める
    「おかげさまで」「ありがたいことに」といった感謝の気持ちから文章を始めます。
  2. お客様の声を紹介する
    集めた声を、具体的な数字とともに紹介します。この際、お客様のプライバシーに配慮して年代や性別程度に留めます。
  3. 共感を示す
    「私たちも嬉しく思います」「同じようなお悩みの方のお役に立てれば」といった共感の言葉を入れます。
  4. 継続への意志を示す
    「引き続き」「これからも」といった継続性を示す言葉で、信頼性を高めます。
  5. 自然な行動提案
    「ご不明な点がございましたら」「同じようなご希望の方は」といった、押し付けがましくない提案で締めくくります。

完成例: 「おかげさまで、今月も多くの方にご利用いただき、10人中9人の方から『リラックスできた』とのお声をいただいています。『久しぶりにぐっすり眠れた』とおっしゃった40代の女性の方の笑顔を見て、私たちもとても嬉しく思いました。同じようにお疲れの方のお役に立てるよう、これからも心を込めてサービスを提供してまいります」

この文章には売り込み感がまったくありません。それでいて、読み手に「自分も同じような体験ができるかもしれない」という期待感を与えます。これが「自然に心に響く」文章の正体なのです。

あなたの店舗が地域で愛される存在になる「信頼の文章力」継続法

社会的証明を活用した文章術を身につけても、一回限りで終わってしまっては意味がありません。継続的にお客様との信頼関係を深め、地域で愛される存在になるためには、日々の積み重ねが重要です。私が22年間の経営で学んだ、無理なく続けられる継続法をお伝えします。

小さな成功体験を積み重ねる「月1回から始める」無理のない継続法

多くの経営者の方が「毎日配信しなければ効果がない」と思い込んでいます。しかし、実際は逆です。頻度よりも内容の質が重要であり、月1回でも心のこもった配信の方が、毎日送る画一的な内容よりもはるかに効果があります。

月1回配信の効果的な継続方法:

  1. 配信日を固定する
    「毎月第1水曜日」「月末最終日」など、配信日を決めて習慣化します。お客様も「そろそろあの店からメッセージが来る頃だな」と期待するようになります。
  2. 1ヶ月分の声を集計する
    その月にいただいたお客様の声を整理し、印象的だったエピソードを1〜2個選びます。無理に毎回違う内容にする必要はありません。
  3. 季節感を取り入れる
    「暖かくなってきましたね」「年末でお忙しい中」といった季節の挨拶を入れることで、親しみやすさが増します。
  4. 数字は小さくても問題ない
    「今月3人の方から」「先週2人の方に」といった小さな数字でも、身近で信頼できる情報として価値があります。
  5. 感謝の気持ちを込める
    毎回必ず「ありがとうございます」という感謝の気持ちを込めます。この一言があるかないかで、読み手の印象が大きく変わります。

月1回の配信例: 「いつもありがとうございます。おかげさまで、今月も素敵なお客様とのご縁をいただきました。特に『ここに来ると元気になれる』とおっしゃった60代の女性の方のお言葉が心に残っています。来月も皆様にとって価値ある時間を提供できるよう、スタッフ一同頑張ります。」

このような配信を12ヶ月続けることで、お客様との確実な信頼関係が築けます。毎日の配信で疲弊するよりも、月1回でも継続する方が長期的には大きな効果を生みます。

お客様との信頼関係が深まる「感謝の気持ちを込めた」文章の心得

最後に、どんな技術よりも大切な「心構え」についてお話しします。社会的証明も、文章術も、すべては「お客様への感謝」という基盤の上に成り立っています。

感謝の気持ちを文章で表現する方法:

  1. 具体的な感謝を述べる
    「いつもありがとうございます」だけでなく、「お忙しい中お越しいただき」「貴重なお時間を割いていただき」といった具体的な感謝を表現します。
  2. お客様から学んだことを共有する
    「お客様から教えていただいたことがあります」「皆様のおかげで私たちも成長しています」といった、相互の関係性を示します。
  3. 改善への意欲を示す
    「より良いサービスを提供できるよう」「皆様のご期待にお応えできるよう」といった、継続的な改善への意志を表現します。
  4. 地域への貢献意識を示す
    「地域の皆様のお役に立てるよう」「この街の一員として」といった、地域社会への責任感を込めます。
  5. 未来への希望を共有する
    「これからも末永く」「皆様とともに成長していきたい」といった、長期的な関係への期待を表現します。

私が常に心がけているのは、「お客様あってこその商売」という基本的な姿勢です。どんなに優れた技術や理論も、この感謝の気持ちがなければ、お客様の心には響きません

22年間の経営を通じて、私が確信していることがあります。それは「誠実な気持ちで書かれた文章は、必ずお客様に伝わる」ということです。完璧な文章である必要はありません。心を込めて、お客様への感謝の気持ちを素直に表現すれば、それが最も強力な「社会的証明」になるのです。

あなたの店舗も、きっと多くのお客様から愛されています。その愛を言葉にして、より多くの方に伝えていってください。お客様との信頼関係を深める文章の力を、ぜひ実感していただければと思います。

月1回でも構いません。まずは今月から、お客様への感謝の気持ちを込めて、一通のメッセージを送ってみてください。その小さな一歩が、あなたの店舗を地域で愛される存在へと導いてくれるはずです。


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