今日もLINEを配信しなきゃ……」
スマホを開いたまま、15分。
美容サロンを経営する田中さん(仮名)の視線は、LINE公式アカウントの配信画面で止まったままでした。
友だち登録者は400人を超えています。それなのに、肝心の配信内容が思い浮かびません。
「先週は新メニューの案内。その前は営業時間の変更……もう書くことがない」
何か参考になるものはないかと他店のLINEを見たり、SNSや動画を眺めたりしているうちに、時間だけが過ぎていきます。
同じように、
- LINEで何を書けばよいか分からない
- 配信したいのに、ネタが思いつかない
そんな悩みを抱えたことはありませんか?
ネタが次々に浮かぶ人を見ると、発想力やセンスの違いだと思ってしまいます。
しかし、その違いは才能ではありません。
違いは、たった一つ。
「組み合わせの法則」を知っているかどうかです。
毎日の出来事、お客様との会話、専門知識、季節の話題。
一見すると関係のない材料でも、組み合わせ方を変えるだけで、新しいLINE配信のネタへと生まれ変わります。
この記事では、1つの出来事から複数のLINE配信ネタを生み出す「組み合わせの法則」を紹介します。
ゼロから新しいアイデアを考える必要はありません。
今ある材料を組み合わせる視点を身につけるだけで、LINE配信のネタは驚くほど増えていきます。
LINE配信のネタが思いつかない3つの理由
理由① ネタをゼロから考えようとしている
多くの方が、LINEを配信するたびに「何か新しいことを書かなければ」と考えています。
実は、私も2022年にLINE配信を始めた頃は同じでした。
「今週は配信を休もうかな……。」
そう思った日も、一度や二度ではありません。
配信画面を開いたまま、「今日は何を書こう……」と手が止まってしまうことも何度もありました。
しかし、その考え方こそが、ネタ切れを招く大きな原因だったのです。
- 今日は何を書こう……。
- もっと良いアイデアが浮かんでから配信しよう。
- 今回は書くことがないから、また今度にしよう。
このように「ひらめき待ち」になってしまうと、配信するたびに大きな負担を感じるようになります。
本来、LINE配信のネタは新しく発明するものではありません。
日々のお客様との会話、よく聞かれる質問、スタッフの気づき、商品やサービスへのこだわり。
実は、お店の中には配信ネタになる材料が数多く眠っています。
ネタがないのではなく、ネタとして見つけられていないだけ。
だからこそ必要なのが、今ある材料を新しい視点で組み合わせる「組み合わせの法則」なのです。
理由② 完璧な配信を書こうとしている
「もっと良い文章にしなければ。」
「お客様に喜ばれる内容でなければ。」
そんな思いが強くなるほど、配信のハードルはどんどん高くなります。
- もっと良いネタがあるかもしれない
- まだ公開するには早い
- 今日はやめておこう
こうして配信を先延ばしにしてしまうと、せっかく思いついたアイデアまで消えてしまいます。
お客様が求めているのは、完璧な文章ではありません。
お店の温かさや人柄が伝わるメッセージこそ、親しみを感じてもらえるLINE配信になります。
理由③ ネタは身近にあることに気づいていない
「私にはセンスがないから……。」
そう思っている方は少なくありません。
しかし、それは大きな誤解です。
毎日お客様と接し、商品やサービスを提供している店舗には、配信ネタになる材料が数え切れないほどあります。
- お客様との何気ない会話
- スタッフが感じた小さな気づき
- 商品やサービスへのこだわり
- 季節や地域の出来事
足りないのは才能ではなく、「材料を組み合わせる視点」です。
次の章では、その視点を身につける「組み合わせの法則」を紹介します。

組み合わせの法則でLINE配信のネタは無限に増やせる
「組み合わせの法則」を体系化したジェームズ・W・ヤング
「アイデアが浮かばない……」
そう悩んでいる方に、ぜひ知っていただきたい考え方があります。
それが、広告界の名著『アイデアのつくり方』で知られる、ジェームズ・W・ヤングの「組み合わせの法則」です。
「アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
一見すると、とてもシンプルな言葉です。
しかし、この考え方は広告だけに限りません。
音楽や映画、料理、ビジネスなど、さまざまな分野で新しいアイデアを生み出す基本原則として知られています。
LINE配信も例外ではありません。
ゼロから新しいネタを考えなくても、今ある材料を組み合わせれば、新しい配信ネタが生まれます。
店舗経営者が持っている3つの材料
では、店舗経営者が毎日持っている「材料」とは何でしょうか。
- お客様との出来事
会話・質問・喜びの声・失敗談など - 専門知識
商品・サービス・プロとしての経験や考え方 - 季節や世の中の話題
天気・イベント・地域の出来事など
実は、この3つだけで十分です。
毎日新しい出来事が起こらなくても、材料の組み合わせ方を変えれば、配信ネタは何倍にも増えていきます。
組み合わせるだけで、1つの出来事が何通もの配信になる
例えば、お客様からこんな一言をいただいたとします。
「先生のおかげで、毎朝起きるのが楽になりました」
この一言だけでも、さまざまな切り口で配信できます。
- お客様の喜びの声として紹介する
- なぜ改善したのかを専門知識で解説する
- 同じ悩みを持つ方へのメッセージにする
- 季節の体調管理と結び付けて伝える
「ネタを増やす」のではなく、「見方を増やす」。
次の章では、この考え方を使い、1つのネタから複数のLINE配信を作る方法をご紹介します。
1つのネタから10通のLINE配信を作る方法
ネタは増やすのではなく、視点を増やす
「1つの出来事で配信は1通しか作れない」と思っていませんか。
実は、それは大きな思い込みです。
1つの出来事でも、見る角度を変えれば何通ものLINE配信になります。
例えば、お客様から「肩が軽くなりました」と言われたとします。
- お客様の喜びの声として伝える
- 改善した理由を専門知識で伝える
- 同じ悩みを持つ方へのメッセージにする
- スタッフの気づきとして紹介する
- 季節の体調管理と結び付ける
このように、出来事は1つでも、切り口はいくつもあります。
組み合わせは3ステップで考える
難しく考える必要はありません。
次の3ステップだけで十分です。
- STEP1 出来事を書き出す
- STEP2 専門知識や季節の話題を組み合わせる
- STEP3 誰に届ける配信かを考える
たったこれだけで、同じ出来事でもまったく違うLINE配信が作れるようになります。
ネタを探す時間ではなく、お客様との時間にもっと使えるようになる。
それが「組み合わせの法則」の最大のメリットです。
ネタ切れを防ぐ「ネタ帳」の作り方
「組み合わせの法則」が分かっても、材料を忘れてしまっては意味がありません。
そこでおすすめなのが、日頃からネタ帳を作る習慣です。
特別なアプリは必要ありません。
スマートフォンのメモ機能でも十分です。
記録するのは、この3つだけ
- お客様との会話
印象に残った一言や質問 - お店で気づいたこと
スタッフとの出来事や小さな発見 - 季節・ニュース・イベント
お客様との会話につながりそうな話題
最初は、1日に1つメモするだけで十分です。
気づけば1か月で30個以上の材料が集まります。
そして、それらを「組み合わせの法則」で組み合わせれば、新しいLINE配信ネタが次々と生まれていきます。
ネタは探すものではありません。
毎日の出来事を集め、組み合わせることで自然に増えていくものです。
まとめ|ネタ切れは「才能」ではなく「組み合わせ」で解決できる
LINE配信のネタ切れは、発想力やセンスの問題ではありません。
毎日の出来事を「組み合わせる視点」があるかどうか。
その違いだけで、1つの出来事から何通ものLINE配信を生み出せるようになります。
まずは今日、お客様との会話を一つだけメモしてみてください。
私自身も2022年にLINE配信を始めた頃は、「今週は何を書こう……」と悩みながら配信画面を開いていました。
しかし、お客様との何気ない会話や、お店で起きた出来事をその日のうちにメモする習慣を続けるようになってから、「ネタがない」と感じることはほとんどなくなりました。
今でも、その習慣は変わりません。
ネタは、特別な場所へ探しに行くものではありません。
毎日お客様と向き合う中に、すでにたくさんのヒントがあります。
この記事が、「もうネタ切れで悩まなくても大丈夫」と思えるきっかけになれば、とても嬉しく思います。

